CROSS×TALK
研究開発室編
研究開発が切り開く、中北の未来

2016年入社。技術部開発室に配属。
2018年組織改編があり経営企画本部研究開発室に改称。現在に至る。

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2010年入社。技術部開発室に配属。
2018年組織改編があり経営企画本部研究開発室に改称。現在に至る。

※インタビューに記載の肩書き等については2019年8月時点のものです。

研究開発室とはどういった部署?

研究開発室は、技術部ではなく経営企画本部に新設された部署です。以前の開発室は設計に近い業務内容でしたが、研究開発室に改称してからより未来思考的な仕事をしています。例えば、新しいアプローチによる生産性の改善や、新規事業や新製品につながる要素技術の研究など、さまざまなテーマを持って“会社のこれから”を研究・開発しています。

メンバー自体は変わっていないのですが、研究目的や仕事場が変わったので、新たな気持ちで仕事に取り組んでいます。

現在の業務内容は?

中北の主力製品であるバルブの異常を事前に検知するシステム開発が主業務になります。それ以外にも、バルブの試作品の性能を事前に確認するための流体シミュレーションや、技術動向把握のための特許調査など、幅広い業務に携わっています。

私はかつて船舶燃料油用振動式粘度計の開発と製品化に取り組んでいましたが、既に多くの船舶に採用していただいています。現在は研究開発室の室長を務めており、新規事業創出のための活動や、各プロジェクト・人材のマネージメントも行っています。

「自分主動」の開発業務について

それぞれ専門性が異なるため、各々がテーマをもって業務を進めています。設定した納期をもとに、プロセスを自律的に進めてもらい、進捗を報告してもらっています。

「与えられたテーマにどうアプローチするか」などを自分自身で考える必要があるので、仕事に責任感がわきますし、やりがいも感じます。

彼は自分で仮説を立てて、それを解決するアウトプットレベルが高いので、事細かな指示はしていません。相談を受けたときは自分の専門の範疇で答えていますが、答えられないときは、社内・社外の技術者や大学の先生を紹介する場合もあります。

先輩には研究開発の方向性について相談することが多いですね。技術経営に関するものを筆頭に幅広い知識を持っているので、参考になるアドバイスをいただいています。

興味のあることをさせてもらう社風について

入社当時、流体シミュレーションをやりたいという思いがあり、すでに導入されていた流体解析ソフトを使ってさまざまな仕事をさせてもらっていました。しかし、当時のソフトでは、解析できない事象や詳細なデータが得られないケースに直面しました。そのことを相談したところ、高価ですがよりハイエンドな流体解析ソフトを提案していただき、会社への導入メリットの説明、稟議を経て、実際に導入することができました。

流体解析は、今後の中北のキーテクノロジーにもなりえる技術だと、役員の方々も納得してくれました。今では彼の流体解析に対する技術力は、社内の第一人者といっても過言ではないと思います。他部署からの難しい流体解析の依頼も、今では彼がすべて対応してくれています。

セミナーで興味をもった品質工学や知財情報分析など、研究開発のアプローチ方法を試してみたいと相談しても、「1回やってみたら」と言っていただけることがほとんどです。その上、必要な本の購入やツールの導入までしていただける恵まれた環境であると感じています。

会社なので、自由になんでも研究して良いというわけではなく、ビジネスを念頭に置きながら研究開発を進めることが大切です。その上で興味をもったことには挑戦させてもらいやすい社風であると思います。私自身も「技術経営を勉強したい」と会社に相談して、業務に取り組みながら大学院で技術経営を学んでいます。

「研究開発室」の人づくり

研究開発室は、若くて優秀で個性豊かなメンバーです。私がアナログ世代とすれば、彼らはデジタル世代。若い世代は、合理的で最短で答えを出す動き方に長けていると感じます。しかし、企業は人と人が組織として働く場所なので、コミュニケーションは普遍的に重要だと考えています。アナログ世代の私は、積極的に部下とのコミュニケーションを取るように心がけています。一緒に飲みに行くこともしばしばですが、本人たちは陰で嫌がっているかもしれません(笑)

そんなことはないです。いつもご馳走になっています。

そっちか(笑)

中北の未来へ、研究開発室はどう切り開く?

私は入社して今年で4年目になるのですが、一から手がけた開発品という形では結果を残すことができておりません。せっかく自分の好きな仕事に取り組んでいるので、まずは、その仕事を結果に結び付けたいです。

彼の開発貢献は大きいと思いますよ。「研究開発室のミッションは,次の時代の新しい柱を創ること」だと考えています。私の使命は、若くて優秀な後輩が活躍できる舞台を作り、今後の中北の未来を変えていくチカラになることです。