CROSS×TALK
計装設計編
オーダーメイド設計の挑戦

2017年度入社。計装設計部に配属。現在に至る。

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2007年度入社。計装設計部に配属。現在に至る。

※インタビューに記載の肩書き等については2019年8月時点のものです。

二人が所属する計装設計部とは?

流体制御装置を設計する技術本部には、「計装設計部」「装置設計部」「バタフライ弁・一般弁設計部」の3つの部署があります。装置設計部は主に船舶向け製品の設計で、私たちが所属する計装設計部は陸上プラント向けのバルブや制御装置の設計を中心に行っています。

陸上プラントとは、原子力発電や火力発電、ガスタービン発電などの発電プラントをはじめ、製鉄プラント、化学プラント、一般廃棄物処理プラントなど、陸上の産業設備のことです。

現在の業務内容は?

現在は、お客様からいただいた注文仕様書を元に、バルブの大きさを決めたり、材質を決めたり、注文仕様書にマッチさせる設計業務を行い、主に製造現場への製作指示するための「製作仕様書」や、お客様へ提出する製品仕様・図面などをまとめた「納入仕様書」を作成しています。

製作仕様書の作成は、計装設計部の基礎となる大切な業務です。私ももちろん、行っています。

私の担当は、同じ製作仕様書でも標準品やリピート品が中心となります。基本図や選定基準を元にお客様のニーズにあったものを選定していきます。基本図が無いものは、随時作図を行います。
お客様の仕様によっては、細かいところが変わるので、全て基本図に当てはまるということにはなりません。難しい反面、やりがいのある業務です。作成した仕様書は、先輩に確認してもらっています。

標準品やリピート品の設計は彼に任せています。完成した設計・書類・図面をチェックして、必要なフォローや指導を行っています。
私の設計業務としては、彼が経験していない少し難易度の高い案件を担当しています。例えば、高圧ガス保安法適用品や、他社様が対応できない案件、実績のない新規案件などです。
また、重電プラントメーカ様から依頼された耐震計算などの設計検討も行い、大口案件のプロジェクトマネージャーも任されています。

多くの経験を積んで、早くいろいろな案件に取り組みたいです。それから3DCADデータを用いて流体の流れや圧力温度などの状態をシミュレーションできる最新の流体解析ソフトが導入されたのですが、これが大きな戦力になっていくと思います。

設計の指示無しでは会社の中で製品を動かすことができません。いわば、モノづくりの司令塔みたいなところがあると思います。

オーダーメイド設計で大切にしていること

全ての製品が全く同じではなく、お客様の仕様によって変わってくるため、仕様書を隅々までチェックして、要求仕様を十分に理解した上で細かい要望に対応することが大切だと思います。

お客様とのコミュニケーションが一番大切だと思います。仕様書で分からないことや、技術的に実現が厳しい要求は、緊密な打ち合わせなどで解決していきます。例えば、他社様では対応困難な新規案件の依頼があった場合、まずはお客様の要望 をしっかりとヒヤリングします。その後、計装設計部内だけでなく、社内の各部署との連携、協力メーカー様とも一緒に打ち合わせを行い、要求仕様の変更に対応しながら1年以上かけて製品仕様を固めていったこともありました。

若手と先輩、お互いに思うこと

入社時に比べ、設計を行う上での進め方や知識はついてきたと思います。最初の頃は、一つ一つ聞いている状態でしたが、今ではその回数も減ってきています。

彼の長所は、言ったことに対して、素直に聞くところでしょうか。新人はできないのが当たり前、数をこなして怒られたり、色々な人に迷惑かけたりして、徐々に成長していって欲しいです。仮にミスをしても、ミスを発見できなかったのは私の責任です。大切なことは、チームで取り組むということです。

先輩の仕事は、本当にキッチリしていると感じます。僕が作った資料に対しても、記載しなければならない内容の理由など、細かく教えてくれるので仕事に取り組む姿勢を学びながら仕事がしています。

それは、中北の伝統の一つです。私の上司も凄く細かかったので、同じ様に教えている感じです。彼の設計業務を行うための知識はついてきたと思います。あとは、工場側とのコミュニケーションを多く取って欲しいと思います。実際に製品に触れられている方の声から、改善や改良のヒントが生まれることもあります。これからは、一歩二歩先のことを考えられる設計者に成長して欲しいです。

これから取り組みたいこと

アドバイスにもありましたが、もっと工場に足を運んで工場側とのコミュニケーションを図っていきたいと思います。そのほかには、解析ソフトの資格試験に取り組んだり、多くの人に使ってもらえるよう解析マニュアルを作成したり、今後の設計に役立つことにも挑戦していきたいです。
それと先輩のような、何を質問されてもしっかりと答えられる確かな知識と経験を持った技術者になりたいです。

例えば、QC検定で勉強したことにより、設計業務やトラブル対応で品質工学的な観点で考えられるようになりました。業務に必要な資格を取得するために会社が支援してくれるので、積極的に知識や考え方の幅を広げたいと思っています。
それと、全く新しい考え方に基づく製品を手がけてみたいと思っています。例えば、従来のバルブの開閉による流体制御を、何かもっと違う原理で制御するなど、今までやってなかった製品開発に挑戦したいです。